鶴岡市
marryのアトリエにお2人がいらっしゃったのは、結婚式の1年前のこと。
結婚式をどうするべきなのか迷っているお2人の表情が、お話をすすめていくとだんだんワクワクしたような笑顔に変わっていったのがとても嬉しかったのを覚えています。
柔らかな雰囲気の新郎新婦様ですが内に秘めた想いが熱く、打ち合わせでじっくりとそれらをひとつずつ紐解きながら、
家族の軌跡を辿り思い出の地を巡るフォトウェディングと、大切なご家族への感謝の気持ちを伝えるための神前挙式とミニセレモニーをすることに。
“新婦様の実家近くにある今も通っているベーグル屋さん”
“新婦様の学生時代、陸上部の練習でいつも走っていた公園”
“新郎様が生まれ育った鳥海山の麓にある河川敷”
“初めてのデートに行った、思い出いっぱいの水族館”
どの場所も今のお2人にとってなくてはならない大切な場所。
懐かしい思い出に触れながらのフォトウェディングはとても温かく、優しい時間が流れていました。
田園風景の美しいデザインホテルでのウェディングはフォトウェディングの翌月のこと。
コロナ禍ということでお2人と何度も話し合い悩んだ末に、食事会は行わずミニセレモニーという形でお迎えしました。
家族との大切な『縁(えん)』をコンセプトにしてお2人が準備されたのは手作りのプロフィールブック、フォトウェディグでも立ち寄った山ベーグルさんのベーグルを使ったオリジナルウェディングケーキ、新郎様セレクトのコーヒーが入ったギフトセットなど、ふたりらしいきめ細やかなゲストへの心遣いを感じるものばかり。
この日の為新婦のご親族様が結成された“青木楽団”による演奏と歌の披露はお2人へのサプライズ。
その優しい音色がその場を温かく包み込みました。
ギフトセットのひとつでもある手作りのレザーのネームタグ。
実は関わったスタッフの分も作ってくださっていました。
私の名前の入ったタグをちらりと眺めるたび、ぽかぽかとあったかいあの日の最幸な時間に戻れるような気がしています。
Produce:Yuki Nishii
Photography:APOLLO STUDIOS, Derek Yamashita
Videography:APOLLO STUDIOS
Costume:Dress Salon JUNE
Hair Make:she
Flowers:Deft.